Markup 桜ういろうログ: 【杉田水脈】応援演説で問題発言連発、自民も敵に?!

2019年7月11日木曜日

【杉田水脈】応援演説で問題発言連発、自民も敵に?!

 自由民主党の杉田水脈衆院議員(比例中国ブロック)が、参院選の応援で各地を走り回っているようです。スケジュールは一般公開されていないため、全国の杉田ウオッチャーが悶々とした日々を送っていました。
そんな中、ツイッターに杉田氏の応援演説をアップしてくれた方がいたのです。
映像を再生すると杉田氏の口からは、信じられない言葉が出るわ出るわ・・・
有権者を敵に回したり、被災地復興を人質に取るような発言をするなどドライブ感抜群。
ただ、なんの圧力があったのか、その映像は理由もなく削除されてしまいました。
せっかくなので、サルベージできた一部の映像とスクリーンショットから当時の様子を振り返ってみます。(写真、映像はツイッターから引用)


▽自民党議員16人を無能扱い

杉田氏は10日、自民党候補を応援しようと大阪市阿倍野区の近鉄阿部野橋駅前に駆けつけました。ネイティブの関西弁でまずは聴衆のハートをつかもうとしますが、いきなり、ずっこけます(笑)
「 ただ今紹介いただきました衆議院議員の杉田水脈です。私、いつもこの天王寺ミオの前で演説するとテンション上がるんです・・・杉田ミオなんで。あんまりウケなかったですね、ムッチャウケなかったですね」(削除済みの映像から)
ちなみに「天王寺ミオ」とはJR天王寺駅の駅ビルのことで、当然ながら杉田水脈氏とは全くの関係ありません。
杉田氏は、スベったことを挽回しようとしたのか、2018年6月18日の最大震度6弱を記録した大阪北部地震や豪雨災害に話題を移します。
そして、被災地復興はもっとスピーディーにできたのではないかと聴衆に問いかけるのです。
さて、そこからが問題です。
復興が進まない理由について、杉田氏は「国とのパイプがないのが大阪の弱点なんです」と言い放ってしまったのです。


「大阪のみなさんも聞いてください。なかなかできないこと、震災復興の話もあります。もっとスピーディーにできたはずなんです、大阪は。やっぱり国とのパイプがどうしてもないということが今、大阪の弱点になっています。そこをしっかり考えて、1枚目の投票用紙には太田房江とお書き下さい」(映像から)

しかし、ですよ・・・大阪府には自民党の国会議員が大勢おられます(執筆時点)。
自民党のホームページを確認すると、衆院議員が14人、参院議員が2人の計16人もいらっしゃいます。

これだけの数の議員たちが大阪から国会に送り込まれているにも関わらず、杉田氏は「国とのパイプがない」と決めつけ、パイプがないから復興はスピーディーにできなかったという謎理論を展開してしまいます。これだけ多数いながら「国のパイプがない」と一刀両断される自民党の国会議員の方々ってそこまで無能なのでしょうか。
 また、それぞれの議員の先生方の向こうには投票した有権者がおります。その有権者をも愚弄する発言と言わざるを得ません。

▽古巣の維新をdisるわdisるわ

これで終わらないのが杉田水脈センセイです。
 批判の矛先は、自民党よりも地元で人気のある「日本維新の会」へと向かうのです。



「大阪だけに人気のある政党」とは、言うまでも無く「維新」のことです。
丸山穂高衆院議員(同党を除名済み)が今年5月、北方領土をビザなし訪問した際に、訪問団長に対して暴言を吐いた問題を槍玉に挙げ「外交なんか絶対にできない」と舌鋒鋭く批判しました。
ロシア大使に謝ったのは大阪市長の松井一郎党代表ですから、松井氏もケチョンケチョンに批判されたことになります。
 杉田氏は自民党の「外交部会副会長」に就任しているので、外交のスペシャリストのつもりなのでしょう。
相当強気になっている様子がうかがえます。
杉田氏の演説は熱を帯びます。以下、映像と文字起こしも掲載します。

「昨年は大阪いろいろありました。北部の方では地震があり、ここ南部の方では豪雨災害に見舞われまして、関空も大変なことになりました。私南海電車でずっと乗っていくと、豪雨から何か月もたって秋になっても冬になってもまだブルーシートがかかっているおうちが沢山あって、それを見たとき本当にビックリしたんです。 みなさん、ここ大阪ではですねえ、どうしてもここ大阪だけ強い政党があるんでね。「私そこに入れたわ」という方もいらっしゃるかもしれないですが、やっぱり国とのパイプがないと復旧復興のスピードはなかなか上がっていかないんです。この話ね、他の都道府県でやるとみなさん「あー、そやそや」と手をたたいてくれるんですけど、ちょっと大阪は分かりにくいかもしれません。大阪だけねじれが起こっていますんでね」(映像から)
杉田氏は同じ国民であっても、与党政治家が地元にいるかどうかで復旧復興のスピードを変えるのが自民党政権だということを強調したいようです。
  さて、このトンデモ発言に「杉田っていう嘘つき」と驚き呆れたのは松井一郎代表です。
杉田氏の1期目は維新の会で比例復活当選し、その後自民党に移ったため維新は「古巣」です。
松井氏のほか、橋下徹氏らも応援演説に駆けつけ、何とか当選にこぎ着けたことを思い出したのでしょう。「一度でも一生懸命応援した自分の馬鹿さ加減に呆れている」「人を見る目が・・・馬鹿です」と落ち込んだ様子。
 この問題には吉村洋文大阪府知事も一言。
杉田氏の発言に対し「震災にかけて、こんなことを堂々と言う国会議員のセンセイ」と批判しています。
自民党に移籍後に杉田氏があちこちで維新を批判しているとして、橋下氏が杉田氏を「ザ・ポンコツ」と非難していました。杉田氏は「維新や橋下氏に対して悪口は言っていない」と反論していたのですが、今回のこの剣幕を見ると、やっぱり悪口を言っていたのでないかと思わざるを得ません。

▽復旧の遅れの原因は人手不足

そもそも杉田氏の主張するように、大阪は国にパイプがないから災害からの復旧復興がスピーディーに進まないのでしょうか。与党政治家がこのような発言をすること自体が憲法違反とさえ言えるのではないでしょうか。
 大阪の復興が遅れている原因については、NHKの「クローズアップ現代 復旧できない… 災害多発時代 あの被災地は今」(18年11月27日放送) 
に詳しくまとめられています。
 まず、毎年のように全国各地で災害が起きているため、復旧復興の作業を行う職人の絶対量が不足しているという現実があります。NHKによると過去5年間で、国が激甚災害に指定した被災地のある道府県で、その数は29に上るといいます。屋根の工事でさえ数年待ちというエピソードも紹介されています。
 さらに、国の被災者生活再建支援制度の対象は、全壊か半壊の住宅が対象で、屋根瓦が落ちるなどの一部損壊については対象外です(図はNHKのHPから)。ブルーシートで覆われた屋根の修繕は自腹となります。これは個人の私有物に、税金をどれだけ投入するのかという問題を抱えており、自民党の判断で大阪だけ大盤振る舞いすれば解決するような簡単な話ではありません。

 こうした複雑な問題を杉田氏はどのように解決する計画があるのでしょうか?「自民党候補に投票すれば復興が早くなる」と無責任な発言を繰り返すだけではなく、人材不足をどのように「大阪だけ」解決するのか、一部損壊の住宅への血税投入を「大阪だけ」許すのか教えてほしいものです。
 そもそも被災者生活支援制度自体は阪神大震災がきっかけで誕生しました。ここで大きな役割を果たしたのが、震災で被災した作家の小田実氏です。小田氏はベトナム反戦運動「ベ平連」での活躍で知られ、左翼系論客として知られていた人物です。小田氏は与野党の政治家と粘り強く交渉し、議員立法による法成立を後押ししました。
 このように災害対応に与野党を区別することに意味はなく、今そこで困っている被災者を助けたいという、国民一体の思いこそが行政を動かすのです。「国とのパイプの有無」で置き去りにされる被災者がいるなら、そんな日本にしてしまった政治家自らが反省すべきことなのです。「票を入れたら助けるよ」「助かりたいなら自民党へ投票を」という露骨な利益誘導をする国会議員を減らすことが、日本をよくすることにつながります。
 憲法15条2項は、「公務員はすべて国民全体の奉仕者であって一部の奉仕者ではない」と定めています。投票を前提に一部に奉仕することを主張する杉田氏は憲法にも反していると考えられます。

▽会いに行けない杉田水脈

このように、自民党支持者はもちろん維新の会の支持者まで敵に回す離れ業を演じた杉田水脈氏の応援演説をぜひ聞きに行き、スリリングな時を楽しみたいという方々もいると思います。
 しかし、大変残念なことに杉田氏は日程を一般には公開しないと発表してしまいました。どうやら演説を妨害されることを懸念したようです。杉田氏の応援演説に遭遇する幸運に恵まれた方がいらっしゃいましたら、スマホでも構いません。ぜひ映像をネットに上げて有権者で共有し、語り合いましょう。

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