▽肩書も誤り?
今回の情報は公的組織から発信されたものではなく、@matseggさんの独自情報であることが特徴です。ただ一報の後、他のアカウントが周辺情報を収集した結果、初報とは少し異なるのではないかという声も寄せられています。
最初の情報は次のようなものでした。
杉田水脈氏に殺人の脅迫を行なっていた犯人、略式起訴で罰金30万で放免。大病院の内科部長だよ。— matzegg (@tank_matzegg) February 26, 2019
なんでどこの新聞社も週刊誌も取材に行かないの???
ねえねえなんで???#杉田水脈#殺人脅迫#岩田鋼https://t.co/fbplpRUPd7
前の記事ではハッシュタグの「岩田鋼」という固有名詞が誤りであり、リプ欄で訂正されていることを書きました。
しかし、不幸にもこれをタレントの千葉麗子さんが引き写して拡散してしまい、後にリプ欄で訂正したものの誤った氏名が大拡散してしまいました。
次に物言いがついたのは「大病院の内科部長」という肩書です。杉田氏と関係の深い漫画家のはすみとしこ氏はこのようなツイートを投稿しました。
去年7月に、杉田水脈議員への殺人脅迫で30万円の罰金刑を受けた岩崎鋼ですが、世間で公開されている葵会仙台病院なる勤務先は、数ヶ月前(自首後)に退職しています。元職場へのお問い合わせ等は誤爆になりかねません。— はすみ としこ (@hasumi29430098) February 28, 2019
問題は、この医師が全く反省していない点や、医師免許を未だに持っている点です。
この男性は警察に自首した後に勤務先を退職したというのです。つまり、勤務先に関しては初報は間違えていた可能性が出てきた訳です。はすみ氏は安易に電凸しないように呼びかけています。迷惑がかかるのだから当然の対応です。
▽産経が1か月前に報道していた
matzegg氏が「どこの新聞社も週刊誌も取材に行かないの???」と疑問を投げかける中、唯一報道していた新聞社がありました。産経新聞です。— matzegg (@tank_matzegg) February 28, 2019
これを見ると地方面である「東京版」のみの掲載だそうです。しかも都立高校の入試の記事の隣の小さな扱い。悲しいことに、実は1月25日の時点で報道していたことが、1か月後に知られたのです。どれだけ読者がいないんだ、産経新聞!
ネットの前のめりな姿勢と比べて明らかにトーン低いですね。
注目すべきは取材相手。杉田氏が昨年7月に警視庁赤坂署に被害届を出したのだから、「赤坂署によると」と取材先を明記するのがスタンダードなスタイルです。ところがこの原稿を見ると「関係者」となっています。
通常の記事にはあるはずの、男性の住所、氏名、職業、年齢に加え、逮捕と略式起訴の時期、罰金の金額など必要な情報が全くありません。
これは警察を取材しても「発表案件ではない」と詳細の回答を拒否された可能性が浮上します。
少なくともネットで出回っている罰金の「30万円」という金額すら産経新聞は取材できておらず、この「関係者」も情報は余り持っていなかったことが推察されます。
▽人権派弁護士が圧力?
ネットでは産経の記事が小さかったことや、その他のメディアで報道されないことに不満が爆発し「報道しない自由」などと批判の矛先が向かっています。確かに命を守るべき医師が、国会議員に殺害予告をして脅すようなことは許されないことです。コンビニのコーヒーのカップにカフェラテを入れた男が逮捕されても発表する警察が、これは公表しないことはアンバランスとしか言いようがありません。
ネットでは物知り顔(想像w)で「人権派弁護士が付いたから報道が抑制されている」というまことしやかな話をする人も出てきて、具体的な弁護士名がさっそく書き込まれています。当然、これも公的機関から出た情報ではないため真偽は全く不明です。
#岩崎鋼 の弁護団、名前の裏が取れました。— matzegg (@tank_matzegg) March 1, 2019
中川重徳 加藤慶二 服部咲 の3名で間違いなし。
事件の隠蔽に至った一連の経緯の中で、彼らが奇妙な動きをした形跡がありこちらは調査中です。#杉田水脈#殺害脅迫
しかし、具体的に3人の弁護士が報道を抑制するために何をしたかに関して説得力のある情報は一切出ていません。弁護士はクライアントの人権を守るため戦うのは当然なので、それを理由にするのはちょっと無理があるんじゃないかなと思いますけど。
また、産経以外にも保守系の新聞やテレビもあるのに、全く情報が出ないのは他の理由がありそうです。
▽政権の意向か
ここで私が注目しているのは、杉田氏の動きです。一連の情報は親友の千葉麗子、はすみとしこの両氏がツイートしたことで、相互フォローしている杉田氏も把握しているはずです。産経新聞が報じたことも当然秘書から知らされたことでしょう。被害届の提出をツイートしているのだから事件が解決した旨をフォロワーに知らせるのが常識的な対応です。
しかし、杉田氏は現時点で不自然なダンマリを続けているほか、関連するツイートにも一切「いいね」を押していません。杉田氏がブログに経緯を書けば、報道せずとも正しい情報が伝わるはずです。完無視しているのは、このニュースが大きく報じられることが誰かにとって都合が悪いことではないかと考えるのです。北海道に旅立つ前に赤坂警察署に来ました。先日、自分はゲイだと名乗る人間から事務所のメールに「お前を殺してやる!絶対に殺してやる!」と殺人予告が届きました。これに対して被害届を出しました。警察と相談の上、一連のLGBTに関連する投稿は全て削除いたしました。 pic.twitter.com/DJH7fzrrjc— 杉田 水脈 (@miosugita) July 23, 2018
杉田氏の事件は「生産性のないLGBTに税金を投入するのは間違い」とする論文を発表したことが端緒。数千人が自民党本部を取り囲むデモが発生し、新潮社が雑誌の休刊を決めるなど自民党政権を大きく揺さぶったのはご存知の通り。
そしてまた警察が発表すると、再び事件のことが蒸し返される懸念があるのは言うまでもないことです。
ご存知のように今年は選挙イヤーです。4月に統一地方選、7月に参院選を控えています。行政のスケジュールでは消費税の増税も予定されています。統計不正問題で再び信頼が揺らいでいる今、政権としては少しでもマイナスとなるニュースは避けたいのが心情ではないでしょうか。
杉田氏がダンマリを続けている理由を考えると、人権派弁護士説よりも、選挙への悪影響を避けたい政権が情報を出さないよう動いている方が説得力があります。
▽全ては藪の中
と、つらつら書いてきましたが、信頼できる公的機関からの情報提供が全くないため、結局の所、分からないことだらけです。公的機関が認定していない男性の写真もネットで拡散されてていますが、個人情報の流出につながるので結構危ないんじゃないかなあと思って眺めています。
以下、情報の整理です。
・7月23日 杉田氏が警視庁赤坂署に被害届を提出(杉田氏本人が発信)
・日時不明 男が出頭?逮捕も不明。容疑も不明。住所、氏名、職業、年齢不明
・日時不明 東京簡裁が脅迫罪で略式起訴(産経情報)
・日時不明 罰金支払い(ネット、産経情報)。30万円(ネット情報のみ)
★弁護士 固有名詞が出ているが真偽不明(ネット情報のみ)
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